谷村 大輔
1963年東京生まれ
早稲田大学高等学院 卒業
早稲田大学 理工学部 電気工学科 卒業
小学生の時にラジオのキットを
親に買ってもらい、
理屈も分からないまま組み立てたら
音が出てきた驚きと喜び。
それをきっかけに
電子回路に夢中になり、
いつしか回路設計を
仕事にしようと決めていました。
大学卒業後、
横河北辰電機(現:横河電機)株式会社に入社し35年間勤務。
20代、30代は電子測定器や信号発生器の設計者として
多くの回路設計・製品開発に携わりました。
40代前半で、新事業立ち上げを
目指している部署に希望して異動。
そこで、新事業の中心となる
光通信機器開発プロジェクトの
プロジェクトマネージャを拝命しました。
自社のR&D部門が培ってきた
超高速半導体技術と、光関連の技術。
そして、製品事業部が持っている
回路、ソフトウェア、機構といった
製品化技術
これらを結集した製品です。
会社としても未経験の業界へのチャレンジで、
延べ100数十名が投入され、
超高速半導体の生産工場の建設に数百億円を投資。
社運を賭けたといってもよいプロジェクトでした。
しかし開発は次々と課題が発生。
遅れを重ねます。
成功必達の大きなプレッシャーの中、
プロジェクトマネジメント、
開発のあり方 、人財育成や、
リーダーのあり方について
真剣に悩みながら試行錯誤を重ねていきました。
多くの助けもあり、開発プロジェクトは、
RZ-DQPSK方式という
当時最先端の光変調方式を実装した
光通信装置の量産化を世界に先駆けて成功。
先進国の大都市間の基幹ファイバー網に採用されました。
非常に大きな経験をした数年間でした。
開発後は、この製品の製造部門に移り、
品質改善とコストダウンを実現。
しかしながらその後、様々な理由により
会社は光通信器事業からの撤退を決定。
半導体工場は競合他社が使うことになり、苦楽を共にした仲間は
異動したり会社を去ったり、
文字通り散り散りとなりました。
今でこそ、関係する業界で活躍している仲間もいますが、
当時は一緒に頑張り続けた仲間を失い、
蓄えてきた膨大な知恵やノウハウも失い、
忸怩たる思いがありました。
私はといえば、事業部の共通技術部門に異動となりました。
複数の製品開発部署を横串で支援する部門です。
そこで、開発リスクマネジメントの全社ガイドラインを執筆・発行したり、
ナレッジマネジメント手法の実証実験を実施したり、
光通信装置の開発プロジェクトで痛感した問題意識を、
全社の開発改善につぎ込みました。
さらに、CAD等の開発インフラ管理部、
防爆規格を主とした規格対応部の部長職を担当。
54歳で上海にある計測器の製造販売をおこなう
関係会社に社長(総経理)として赴任し、
コロナ発生の半年前に帰国後、57歳で早期退職。
現在は従業員80余名の制御機器メーカーで、
経営企画室長兼、東京営業所長として、
中期経営計画の策定や、次世代幹部の支援、
営業部員のマネジメントをしています。
保有資格等
・第3種電気主任技術者、VEL(VEリーダー)、TOEIC®IP 945点、HSK(中国語)4級
得意な事
・アナログ設計:DC~数100MHz、0V~220V、0A~数Aクラス
・測定技術:アナログ・デジタル測定器、信号発生器
・ソフトウェア:Excel VBAプログラミング
・プレゼンテーション:資料作り、話し方
・プロジェクトマネジメント:製品開発プロジェクト運営
・会社経営:製造業事業戦略、経営計画策定、DX
趣味
・テニス、水泳、ウクレレ(インストルメンタル演奏)