私が取り組んでいる大きなテーマの一つは、設計技術の伝承です。
今、若手の技術者の数が減少していて、技術を担うベテランが高齢化し、定年になっても設計の中心となって働いている状況がそこかしこで起きています。これは企業規模の大小にかかわりません。
人は誰でも一年ごとに歳を取るもの。ベテランが本当にリタイアする前に技術を次の世代に伝えなければならない。皆、それがわかっているのに遅々としてそれが実現できない。
その理由は何でしょうか。伝えるベテランの側、あるいは伝えてもらう側、双方に課題があります。ただ、その解決を当事者だけに任せては、望む結果は得られません。組織、そして会社が本腰を入れて支援しなくてはならないのです。
首尾よく技術を伝えたその先には、力をつけた若手技術者が、新たな技術も取り込んで、従来製品のを超えるものを創り上げる道が開けます。
設計技術の伝承を支援することで、日本の製造業の継続と発展に貢献すること、それが私の想いです。
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