1on1とは部下の成長を促すための対話の手法です。
1on1による部下の成長サイクルはこのようなものです。
・部下が持っている自分の仕事上の課題に対して、
・上司ではなく部下自身が解決方法を考え、
・部下自身がそれを実行に移し、
・経験から得たことを部下自身が振り返り、
・部下自分の成長につなげる。
というものです。
しかし、実践してみると、これが本当に難しい。
私も1on1の考え方に共鳴して、
何度か試したのですが、
単なる傾聴のスキルだけでなく、
部下に解決のために何をしたらよいかを
自分で考えさせ、
そのための行動を、自分で決めさせる。
この流れを作るのが難しいと感じています。
そういうときに見返すのがこの本です。
『ヤフーの1on1』
~ 部下を成長させるコミュニケーションの技法 ~
本間浩輔 著
この本は、まずマンガから始まります。
上司と部下の1on1の悪いケースと良いケースの
2つのストーリが描かれ、
前者が何故悪いのか、後者のどこが良いのかを
説明します。
そのあと、「第2章 1on1とは何か」で
1on1の背景となる2つの概念
(1)経験学習を促進させる
(2)才能と情熱を解き放つ
について説明し、
「第3章 1on1における働きかけ」では
具体的な手法の説明をしています。
「第4章 1on1導入ガイド」で
1on1を社内で仕組化する具体的な手法が述べられ、
最後の「第5章 ヤフーが人財開発企業を目指す理由」で
ヤフーの人財育成に対する想いがつづられています。
ヤフーは国内では1on1の草分け的存在であり、
先行して蓄積してきた知見やノウハウが
この一冊に掲載されています。
・1on1は聞いたことがあるが、どういうものなのか。
・1on1をやっているがなかなか難しく、指針が欲しい。
という方は一冊手元に置いて、繰り返し読むことをお勧めします。
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