「育成はOJTで。」でいいのか

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今、人手不足はどこも深刻です。
新卒にしろ、中途採用にしろ、
なかなか人が集まらない。
どの企業も採用に苦慮しています。

そうして、ようやく採用できた人財。
職場に配属した後、
どのように仕事を教え、
必要な知識、スキルを
教えているでしょうか。

その際、よく聞くのは、
「育成はOJTで。」
という考えかた。

「仕事は現場で実際にやらせながら教えるのが一番。」
ということです。

確かに、いくら机に向かって得る知識の量より、
現場で実地に経験する量の方が圧倒的に多いのは確かです。
色々試行錯誤をして、知識やスキルを身に着けていく。
それも大切なことです。

ただ、本来、会社としては、採用した人に
一日も早く戦力化してもらいたいのが望みのはず。
OJTだけで本当に最短の育成となるのでしょうか。

同じ業界経験をもつ中途採用者で、
配属されたその日から10年選手のように
働いてくれる場合もあるでしょう。
ただそういう「即戦力」はごく稀なこと。

新卒であれば、職場の仕事だけでなく
社会人としての心構え、
会社の組織のつながり、人脈づくりなど
サポートが必要です。

中途採用者であっても、
社会人としての心構えはあるとして、
異業種からの転職であれば、
それなりに系統だった教育が
その人が早く立ち上がるためには必要です。

系統立てて教育しなかった場合、
その職場にいれば「常識」とされていることが
指導から抜けてしまい、
後になって
「えっ、こんなことも知らなかったの?」
となりかねません。

さらに、入社する人々は、
まったく新たな環境で、
大なり小なり不安を抱えて入社してくるのです。

あたらしく入った人達が、
いきなり職場に放り込まれ
「自分で学んでね」と
仕事を任される。
そうなると、彼ら、彼女らは
放ったらかされているような感覚を覚えます。

職場としては、一日も早く
仕事を覚えてほしいがためのOJTなのですが、
その思いは伝わりにくい。

初めからそういうボタンの掛け違いがあると、
早期離職にもつながりかねません。

やはり、採用した人には、OJTだけでなく、
きちんとしたカリキュラムを用意して
育成をしていくことが必要なのです。

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