人を見極めようとする前にまず自分を見る

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仕事をする際に、相手を見極めなくてはいけない場面は数多くあります。

・採用面接のとき
・新しく着任した職場で、これから
 仕事を共にする人たちと相対したとき
・新しい取引を始めるとき

こういったときに相手の
 得意、不得意、強み、弱み
そして
 信用ができる人か、
 活躍してくれる人か、
 粘り強くやり通してくれる人なのか、
を見極めていかなくてはなりません。

しかし、人を見極めると言う作業は本当に難しい。

私自身は、そういう場面で判断し、
後から考えて
「自分の見立て通りだったな」
と思える時よりも
「あぁ、見る目がなかったなぁ」
と反省することの方が多かったです。

振り返って考えてみると、
反省するような結果になるのは、
最初にその人を見極めようとするときに、
自分自身の中で冷静さを欠いているときだったと思います。
・人を早く採用しなくては
・この職場で早く成果を出さなくては
・開発をせかされているから早く業者を決めなければならない

例えば、新任の職場で
成果を早く見せなくてはいけないとき、
部下となった人たちの中で、
最初から自分によく話しかけてくる人に
好感を持ち、仕事を任せたら、
実はその人は調子が良いだけで、
期限が来ても仕事をやり遂げてくれなかったり、
逆に、いつも物静かで一歩引いているような人が、
実はきっちり仕事をやり遂げてくれる人だったりします。

逆に焦らず「静かな気持ち」で相対したときは、
相手の言動の中に微妙な
「その人の中から出てくるもの」
を感じることができて
相手に対する見立ては
おおむね間違っていません。

他人を見極めなくてはいけない時は、
まず自分をよく観察して、
自分がニュートラルな状態にあるのか、
なければ急いで判断をせず、
一旦落ち着くこと、
「静かな状態になる」
ことが必要なのです。

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